2012/10/04 05:42
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欧州連合(EU)の銀行監督当局である 欧州銀行監督機構(EBA) が3日発表したところによると欧州の銀行は投資家の信認を高めるため 計2000億ユーロ(約20兆2700億円)余り の資本増強を実施したが、イタリアの銀行 モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ やキプロス、スロベニアの銀行などが資本増強額がEUの目標に届かなかった。 EBAが資本不足と判定し資本増強計画の提出を要請した27行では 合計 1160億ユーロ相当 の増資が実施された。 ギリシャとスペインの銀行救済で注入された資本を含め、欧州銀行の資本増強額は2011年以来、合計2000億ユーロ余りに達した。 EBAのエンリア議長は3日のインタビューで、今回の実施内容に対する銀行の反応で主なプラス要因となったのは 不足分の75% が利益余剰金やその他の新たな資本調達で補われたことだと述べた。 ギリシャやスペイン、イタリアなどがソブリン債危機に直面した昨年、EUの銀行システムに対する投資家の信認は急落した。 EBAは昨年12月、欧州の銀行には1147億ユーロ規模の資本を新たに調達する必要があると指摘し欧州の銀行に対し、狭義の 中核的自己資本(コアTier1)比率 を9%に維持、ユーロ参加国の国債価格下落に備えた ソブリンバッファー として追加準備金を保持するなどの対策を要請していた。 ↓ 参考になったらクリックお願いします。 ![]() 人気ブログランキングへ ひとこと 市場からの資金確保の難しさが示された感じだ。 リーマンショック後は中国政府系の金融機関等が増資等に資金の提供を行ったが、経済悪化で資金提供が細ってきており、難しかったのだろう。 相互持合いにも等しい「仲良しクラブ」で信用を積み重ねるのも投資家の手が引っ込んでは底が緩むのは必然だろう。 |
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