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# 米MMFへの大量資金が予想に逆行して流入、FRB利下げでも途切れず今週、史上初めて7兆ドル(約1095兆円)を突破した。
2024/11/15 21:51
 今年は米国のマネー・マーケットから多額の資金が流出する年になるはずだった。
  
 パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる米金融当局の利下げと、それを受けた株価や債券相場の上昇の見通しを踏まえれば、投資家が一斉にマネー・マーケット・ファンド(MMF)から資金を引き揚げるような要素が全てそろっていると、これまでウォール街では予想されていた。
  
 しかしそれは大外れの動きが出ており、利下げが実施され、株価が急上昇する一方で、企業や家計はマネー・ファンドに資金を投入し続け、マネー・ファンドの運用資産総額は今週、史上初めて7兆ドル(約1095兆円)を突破した。
 
 銀行は最近の米利下げの影響をいち早く消費者に転嫁し、マネー・マーケットは消費者にとってより魅力的な現金の保管場所となっている。
 ゴールドマン・サックス・グループのコンシューマーバンキング事業「マーカス」は、米金融当局の動きを受けて貯蓄預金口座の金利を4.1%に引き下げた。
 競合のアライ・バンクの場合は4%となっている。
 
 米財務省短期証券(Tビル)やその他の短期金融商品を購入するマネー・ファンドへの絶え間ない資金流入は、今世紀に入ってゼロ%近い金利に慣れ親しんできた投資家層にとって、5%を上回る金利がいかに魅力的であったかを浮き彫りにしている。
  
 フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジの下限が4.5%に引き下げられた現在でも、MMFは
   ほぼリスクゼロの安定した収益
を生み出しており、多くの家計を補強し、利上げが経済の他の部分に与えたダメージをある程度相殺しつつある。
 そして、米金融当局がそれほど追加利下げを行わないかもしれないとの兆候が強まっていることから、ウォール街の多くの人々は、米国民人がすぐに
   キャッシュ選好から脱却することはない
だろうと予測している。
 
 マネー・マーケット金利がまだピークに近いというだけでなく、大多数の代替投資の金利と同水準で、それを引き続きしばしば上回っていることも投資家を引きつけている。
 3カ月物TBの利回りは現在約4.52%で、米10年債利回りを約0.07ポイント上回っている。
 米金融当局の翌日物リバースレポ(RRP)ファシリティーは、マネー・ファンドがしばしば現金を保管する場所であり、現在の利回りは4.55%。
   

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