2014/04/19 04:50
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地球温暖化が続けば、ブラジルでは農地と農業労働者が気候がより穏やかな地域へと大移動する可能性があるとの見方を、同国の気候研究者らが示した。 カンピーナス大学の気象・気候調査農業応用センターでブラジルの長期的な気候を研究する ヒルトン・シルベイラ・ピント氏 は、干ばつによって今年の穀物とコーヒー生豆の生産が減少する見通しで、温暖化が既にブラジルの農作物に影響を及ぼしていることを示していると指摘した。 共同執筆した調査結果によれば、気候変動に伴って耕作可能な農地が減るため、温暖化傾向によりブラジルの大豆生産は2020年までに最大24%、小麦生産は41%、それぞれ減少すると予想される。 ブラジルの農作物輸出が増加する中での問題は同国だけにとどまらない。 ブラジルは昨年、米国を抜き世界最大の大豆輸出国となった。 昨シーズンにはアジアと欧州、中東向けに4190万トンを輸出した。 砂糖とコーヒー生豆生産では100年以上にわたって首位を維持しており、牛肉とオレンジ果汁の最大の輸出国となった。 農業はブラジルの国内総生産(GDP)の25%を、年間輸出の3分の1以上を占めている。 ブラジルは過去60年で最も厳しい干ばつに見舞われており、今年の穀物収穫高は約500万トン減少すると推計されている。 PR |
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