2018/06/21 02:02
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中国伝統医学は、中国の前漢の時代にまとめられた 医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」 を原点に発展してきた。 ツムラなど日本の和漢薬メーカーはその理論に基づいて日本で独自に発展した漢方薬を現代の医療に通用する医薬品として発展してきた。 近年では、訪日外国人旅行者が日本で漢方薬を爆買いすることが話題となっている。 日本の企業が提供している和漢薬の品質は中国国内でも広く知られ支持されている。 ツムラは中国の第2位の大手保険会社である 中国平安保険 を中国市場で大きな成長を遂げようとパートナーに選んだ。 6月13日にツムラは、平安保険との合弁会社「平安津村有限公司」を広東省深セン市の開発エリア・前海地区に設立した。 平安保険は、中国最大のインターネット医療健康管理プラットフォーム「平安Good Doctor」を運営している。 そこではオンラインで健康相談に応じる自社医師1000名、6万人を超える提携医師がおり、5000カ所の提携病院というネットワークを持っている。 登録ユーザー数は1.5億人以上で1日の問診量は100万件を超えることもあるとのこと。 さらにオフラインのクリニックチェーンとして平安万家医療を展開している。 平安保険の医療に関する広範な情報ネットワークは、ビッグデータとして 「平安ヘルス・クラウド」 という情報ネットワークに蓄積されている。 この情報は地域の疾病予測などで活用が始まっており、重慶市政府との間では連携してインフルエンザなどの流行予測などの情報を提供している。 中国では急速に進む高齢化で、膨張する医療費は国家的な課題として意識されている。 病気を未然に防ぐことができる健康食品やヘルスケア用品への需要は大きい。 PR |
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