カミンズ
　　（Cummins Inc.）
　アメリカ合衆国のディーゼルエンジンメーカー
　主に自動車用エンジン、産業用エンジン、発電機、公害対策機器などを生産・販売

　本　社　コロンバス（インディアナ州）
　
　クレシー・ライル・カミンズ ( Clessie Lyle Cummins 1888-1968) が、1919年に
　　　カミンズ・エンジン社
を設立したことに始まる。

　カミンズはコロンバスの銀行家で投資家でもあった
　　　　ウィリアム・グラントン・アーウィン
　　　　　　　　(William Glanton Irwin 1866-1943)
の自家用車運転手を1908年からしばらくの間、勤めていたことがあった。
　当時、次世代の内燃機関であったディーゼルエンジン開発に強い関心を抱いており、アーウィンに懇請、支援を得て、エンジン開発事業に乗り出した。

　オランダのHvid社のライセンス供与を受けた
　　　　6馬力の農業用エンジン
を生産、流通大手シアーズ・ローバックでも扱われ販売を拡大した。

　高速エンジンの大型化を図ったものの、1924年には船舶用エンジン開発に失敗して倒産の瀬戸際まで追い込まれたものの、この過程で、技術者の
　　　　ヌードセン (H.L. Knudsen)
の協力をも得て効率に優れる直噴式高速ディーゼルエンジンの開発を進展させた。

　試作車を1929年、ウィリアム・アーウィンが運転し、ニューヨークの自動車ショーに直接乗り付けて出展した。
　特製パッカードはディーゼルエンジンならではの経済性を発揮し
　　　　　1ドル39セント（当時）
の燃料費でインディアナ州からニューヨーク市へ行けたとアピールされた。
　これによって市場の評価を得たことで、カミンズ社は自動車用エンジンメーカーとしても販路を広げ経営が安定化し、小型船舶やトラック用のエンジン開発などの実績を積みながら、第二次世界大戦中には各種の軍用エンジンとして採用され事業規模を拡大した。

　　　

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