欧州債券市場でイタリアとスペインの借り入れコストが急上昇したことに伴い、フランスは
高債務国救済の頼みの綱としてECBを活用する提案を17日に示した。
メルケル独首相は最後の貸し手としてのECB利用を、ユーロ共同債や
急ごしらえの債務削減と共に機能しない提案の例に挙げドイツはこれを拒否した。
↓ 参考になったらクリックお願いします。
ひとこと 理論倒れの政策との見方は当然ながらあるのは事実だろう。加盟国が多く意見が集約できないのはECBでも欧州連合でも同じ事で、強いリーダーシップが必要であることに変わりがない。
ただ、発言して意見を述べただけでは事が進むことはなく、当然ながら、経済を動かすための資金が必要になる。
こうした資金を誰が調達し、誰が金利等を負担するのかを考えると答えに窮する事となる。
ECBは高債務国への資金提供を直接ではなくIMFを介して行おうとする認識を示したことを考えれば明らかに欧州以外の国に負担を強いる姿勢というかリスク分散のスタンスだ。
G20で日本が支援を口にするのは良いとしても、ユーロ買いを行ったことでリスクを飲み込んでしまったが、何ら紐(政治的な取引など)も付けることなく実施したとすれば愚かな行為でしかなくなる。
[0回]
PR