破たんが懸念されている米国商業金融大手のＣＩＴグループは複合大手のゼネラル・エレクトリック（ＧＥ）が提供を申し出た少なくとも20億ドル（約1870億円）の融資を断っていたことが明らかになった。
　
　ＣＩＴは一部のリース事業で競合するＧＥの金融部門から受けた

　　　　　保有航空機を担保とする上位担保貸付

に関する提案を断り、代わりに複数の債券保有者が提示した30億ドルの融資を受け入れた。

　ＧＥの提案はコストが低く、担保提供しなければならない資産も少ないが、融資の取りまとめの遅れで７月31日まで現金を入手できないことが影響したとのことで、資金繰りが悪化していることが改めて裏付けられた形だ。

　そのため、債券保有者からの融資は20日に20億ドルを受け取り、残りも月末までに利用できるという内容の債券保有者が提示した融資を受け入れた。

　ＣＩＴは20日の発表資料で、債券保有者からの融資を

　　　　負債の包括的リストラ

の最初のステップと位置付けたうえで、リストラには債券保有者の協力が必要になるとの見解を示した。 　
　　　

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