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# EU域内通信ネットワークから中国大手企業のファーウェイとZTE排除を検討
2025/11/17 07:09
 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会は加盟国に対し、通信ネットワークから中国の
   華為技術(ファーウェイ)
   中興通訊(ZTE)
を段階的に排除するよう義務付けることを検討していることが、この事情に詳しい関係者がメディアの主事亜で匿名を条件に明らかにした。
 匿名を希望した関係者の話によると、欧州委員会の
   ビルクネン上級副委員長(技術主権・安全保障・民主主義)
は、モバイルネットワークでの高リスクベンダーの使用停止を推奨する2020年の勧告を、
   法的拘束力を持つ規則
に格上げしようとしている。
 通信インフラの整備方針は各国政府の裁量に委ねられている。
 ただ、このビルクネン氏の提案が実現すれば、加盟国は欧州委の
   安全保障に関する指針
に従うよう強制されることとなる。
 EUは現在、最大の貿易相手国の一つである
   中国との貿易・政治関係が悪化
する中、中国の通信機器メーカーによる
   リスクへの関心
を高めている。
 中国政府と密接な関係を持つ企業に、重要なインフラの管理を委ねることは、安全保障上の利益を損なう恐れがあるとの懸念が背景にある。
 各国が高速インターネットの普及に向けて最先端の光ファイバー敷設を急ぐ中、ビルクネン氏は、
   固定通信ネットワーク
における中国製機器の使用制限についても検討している。
 欧州委員会は域外の国に対しても、ファーウェイ製品を含むプロジェクトには、インフラ支援資金の支給を控えるなど、
   中国ベンダーへの依存を抑止する措置
を検討しているという。
 中国外務省はこれまで、ファーウェイとZTEを「高リスク」とするEUの見解について、「法的・事実的根拠を欠いている」と批判してきた。
 ファーウェイに関する決定権を欧州委に譲ることに対し、加盟国が長年反発してきた経緯もあるため、特定ベンダーを対象とした禁止措置は、政治的な対立を招く可能性がある。
 通信事業者側も、ファーウェイ製品は価格面・技術面で欧米製品より優れているとして、規制に反対するとみられる。
   
     

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# AI需要の強さ浮き彫り コアウィーブの売上高が市場予想上回る
2025/11/16 07:58
 人工知能(AI)コンピューティングサービスを手がける米
   コアウィーブ
が10日発表した7-9月(第3四半期)決算では、売上高が市場予想を上回った。
 AIサービスの需要が依然として強いことを示唆した。
 発表資料によると、売上高は
   13億6000万ドル(約2100億円)
で、1株当たり22セントの損失を計上した。
 ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、売上高12億9000万ドル、1株当たり57セントの損失と見込まれていた。
 決算発表後、同社の株価は時間外取引で約1%上昇した。
 通常取引終値時点で株価は既に年初来で2倍以上に上昇していた。
 3月に新規株式公開(IPO)を実施した同社は、AI関連支出ブームに乗ろうとする投資家の注目を集めている。
 同社はAI半導体大手の
   エヌビディア
と緊密に連携しており、顧客にはOpenAIマイクロソフトなどが名を連ねる。
  
    

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# 米政府閉鎖が続く、食料支援の遅延・空の便混乱・医療費高騰でも混乱
2025/11/15 07:20
 米国政治史上最長となっている
   政府機関閉鎖
を巡り、議会では
   一時的に前進の兆し
も見られたが、
   選挙後の妥協
への期待はすぐにしぼみ、いら立つ上院議員らは打開策を見いだせないまま時間ばかりが経過している。
 4日の州・地方選で全米各地で勝利を収めたばかりの民主党は7日、失効が迫る医療保険制度改革法(オバマケア)の補助金の1年間延長を求める形に、政府再開を巡る要求を緩めた。
 ただ、提示から30分もしないうちに、共和党側はこの案を最初から成立の見込みがなく、真剣さに欠けているとして一蹴し提案を拒否した。
 ただ、上院議員らは39日目に入った政府閉鎖の間で初めて休日でもワシントンにとどまった。
 トランプ大統領は行き詰まりが解消されるまでワシントンを「離れるな」と、議員に向けて発言したことが背景にあるが、譲歩ばかりを要求するトランプ政治が米国民に受け入れられずに選挙での敗退が続いており、強硬策がいつまで得策か疑問が出てしまっている。
 共和党の
   スーン上院院内総務
は8日、記者団に対し、上院が今週末中に
   つなぎ予算案の採決
を行うことを目指していると述べた。
 この案では、農務省や退役軍人省、食品医薬品局(FDA)、および議会そのものへの予算を2026年9月30日まで確保する内容となっている。
 ただ、その他の政府機関については、2026年1月31日までの暫定的な予算が割り当てられる見通しだと、複数の議員が明らかにした。
 異例の土曜開催となった8日の上院本会議では、オバマケアの是非をめぐる議論に時間が費やされたが、条件合意について双方に隔たりがあったため採決は行われなかった。
 9日に採決が実施されるかどうかは、法案の文案作成の進み具合と、民主党側から十分な支持が得られるかにかかっている。
 スーン院内総務は、直近では超党派の前向きなやり取りがあったと期待をもたせるようなメディア向けリップサービスであった。
 ただ、新たな法案にオバマケア関連の条項を盛り込むことは検討しないとの立場を明言したため、そうした協議は、政府閉鎖が解除された後に行うことが可能だと続けたため、トランプの悪巧みが見え隠れしており合意など無理な話だろう。
 また、グラム上院議員は本会議場で「われわれはこれを1年延長するつもりはない」と主張し、「この壊れた制度を根本から作り直すつもりだ」と続けており前に進む気配はない。
 共和党はトランプ政権1期目にオバマケアの撤廃を目指した。
 しかし、党内の足並みがそろわず、包括的な代替案もいまだに合意に至っていないため、トランプ政権有利の話し合いでは、トランプが条件を緩和する姿勢がなければ前には進まない状況だ。
 民主党のシューマー上院院内総務は共和党の現在の姿勢を「ひどい過ちだ」と批判した。
 なお、「補助金が延長されれば、われわれは交渉に応じる用意がある」と続けた。
 週末も審議を続けるという判断は、政府再開に向けた交渉にこれまで及び腰だった議会の姿勢からすれば、少なくとも象徴的な転換といえる。トランプ氏自身はなお協議に直接関与する姿勢を示しておらず放置しており、7日には休養のためフロリダ州の私邸「マールアラーゴ」に移動し、いつものとおり、自らが設立した
   ソーシャルメディア
を通じて共和党に指示を出していた。
 民主党はトランプ大統領自身が交渉に関与すべきだと主張しているほか、法案の成立には民主党の票が必要なため、予算案の作成には民主党議員も加わるべきだとしている。
 ウォーレン上院議員(民主党)は7日、記者団に対し「全国民が4日の選挙で、アフォーダビリティー(無理のない暮らし)が大きな問題だとはっきり示し、引き続き共和党に圧力をかけるよう求めている」と述べた。
 また、「共和党は自ら線を引き、幼い子どもが空腹のままでいい、空の便が遅れてもかまわない、医療保険料が2倍にも3倍にもなっても我慢すべきだとの立場をとっている」と批判した。
 共和党側は、オバマケアの補助金延長について協議するのは、あくまで民主党が政府再開に賛成票を投じた後だとの立場を崩しておらず、駆け引きツールとなっている。
 共和党のスーン院内総務は7日、「民主党はただイエスと言えばいい。われわれは解決策を提示している」と強硬姿勢を維持し「大統領も面会に応じる意志があり、私自身も採決の用意がある」と続けた。
 政府閉鎖が長引くほど、その影響は深刻化するが、共和党支持の富裕層には影響もない。
 連邦職員は依然として給与が支払われておらず、軍人の給与や一部給付のつなぎ資金として使われている予備資金も枯渇するリスクに直面している。
 税還付や中小企業向け融資、その他の連邦申請業務にも滞りが生じ、業務が積み上がっている状況だ。
 議員は空の便の混乱や食料支援の遅れといった「痛点」が、政府閉鎖を終わらせる転機となる可能性に言及している。 
 ただ、そうした事態が起きてもなお、閉鎖がいつ、どのように解消されるかの見通しは立たず、さらに深刻な事態が起きなければ議会が動かないのではとの不安も広がっている。
 約2400万人の米国民が、昨年よりもはるかに高い保険料でオバマケアの保険に加入せざるを得なくなっており、11月分の食料支援金の給付が届いていない世帯も多く治安の悪化も懸念され地域社会が混乱化し秩序の維持確保により多くの経費が必要となるだろう。
 給付の遅れは法廷闘争の影響で解消されず先延ばしされ、地域社会の混迷化が進みかねず、トランプ支持の白人貧困層が多い中西部や南部では社会の混乱が拡大しかねない。
 4日の選挙で勝利した民主党は、政府閉鎖に対する姿勢を一層強めている。
 7日に発効した連邦政府の命令による欠航措置により、主要空港の一部では多くの旅行者が足止めされる事態となった。
 政府閉鎖の初期には影響が主に連邦職員に限られていたが、現在ではより広範な層の国民にも影響が及び始めている。
 連邦航空局(FAA)は航空各社に運航便数を14日までに10%削減するよう命じており、感謝祭の大型連休に向けて混乱が広がる恐れがある。
 ダフィ運輸長官は7日、状況が悪化すれば削減は20%に達する恐れもあると述べた。
 8日には、ニューヨークとシカゴの主要空港で地上待機命令が一時出された。
 政府閉鎖中の支給継続をめぐる法的対立の影響から
   補助的栄養支援プログラム(SNAP、旧称フードスタンプ)の給付
も遅れており、何百万人もの家計が圧迫されている。
 同じ世帯の多くは、来年以降オバマケア補助金の失効に伴い、医療費の負担も増加する見通しとなっている。
 政府閉鎖の影響によって、米経済は週当たり
   約150億ドル(約2兆3000億円)の損失
を被っている。
 議会予算局(CBP)は、11月中旬までに実質国内総生産(GDP)の年率ベースの四半期成長率が1.5ポイント押し下げられるとの見通しを示している。
 政府閉鎖や物価上昇、雇用情勢への不安が高まる中、7日に発表された消費者マインド指数は3年ぶりの低水準に落ち込んだ。
 それでも世論調査では、現時点で民主党がこの対立で有利な立場に立っていることが示されている。
 KFFヘルスによる最新の世論調査によると、
   成人の74%
がオバマケアの補助金延長を支持している。
 この内訳を見ると、民主党支持層の94%が補助金の継続に賛成しており、共和党支持層でも50%が延長を支持している。
 一方、政府閉鎖の責任がどちらの党にあるかについては、支持政党により世論は割れている。
 NBCニュースの調査によると、有権者の52%が責任はトランプ大統領と議会共和党にあると答えた一方、42%は民主党側に非があると考えている。
     
     

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# リスクヘッジの需要が拡大 オラクルのCDSがAI投資で信用リスク懸念が強まり急騰
2025/11/15 06:36
 米国ソフトウエア大手オラクルがデフォルト(債務不履行)に備える
   クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
が、2021年以来の大幅上昇となった。
 人工知能(AI)分野への巨額投資を進める同社に対し、投資家や貸し手がリスクヘッジを急いでいる動きが強まっている。
 ICEデータ・サービスによると、オラクルの5年物CDSスプレッドは14日、13.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して101.68bpに達した。
 この上げ幅は2021年12月以来の最大となった。
 CDS価格の上昇は通常、企業の信用力に対する
   投資家の信頼が低下
していることを示すもの。
 オラクルは、米OpenAIおよびソフトバンクグループとともに、AIインフラ構築に総額5000億ドル(約77兆2000億円)を投資する「スターゲート構想」を主導している。
 その一環として、約20行から成る
   銀行団が約180億ドルの融資
を供与し、米ニューメキシコ州にデータセンターキャンパスを建設中だ。完成後はオラクル
   テナントとして運営を引き継ぐ予定
となっている。
 また、オラクルは、AI需要に対応するため支出を拡大しており、9月には米国の投資適格級
   社債180億ドル
を発行した。
  
    

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# 野村はロンドンで自己勘定取引デスクを再開する計画を断念
2025/11/14 09:06
 野村ホールディングスは、ロンドンで再開を目指していた
   自己勘定トレーディングデスクの設立計画
を、開始から2年足らずで断念した。
 この事情に詳しい関係者がメディアの取材で明らかにした。
 関係者によると、ロンドンの野村には昨年初め、
   パメラ・マサードスコット氏
   ジャッキー・レオン氏
が加入し、自己勘定取引事業の準備を任された。
 マサードスコット氏は欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域グローバルマーケッツ責任者のナット・タイス氏の直属の部下となった。
 今年に入り、野村は自己勘定トレーディングデスクをマーケッツ事業の複数の部署に組み入れることを最終決定したと、一部の関係者が明かしていた。
 当局への提出文書によると、マサードスコット氏はここ数カ月に野村を退社した。
 野村は経営陣が顧客本位の安定した部門に注力するよう社内改革を行ったと主張しているものの、自己勘定取引事業を巡る一部始終はトレーディング部門では
   高リスク取引
への取り組みが続いていたことを物語る。
 同社は2021年の韓国系米国人が経営する米アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻で約30億ドル(現在のレートで約4600億円)の損失を負った。
 昨年は相場操縦スキャンダルに揺れた。グローバル・マーケッツ責任者の
   リグ・カールカニス氏
は9月30日のプレゼンテーションで、「顧客基盤の強化」もあり「ここ数年で、(野村の)グローバル・マーケッツは大きな変革を遂げた」と説明していた。
 野村の広報担当者は電子メールで、「当社は顧客本位で事業を行っており、多様な顧客基盤を育てることに引き続き重点を置いている」と述べた。
 銀行の典型的なトレーダーは、資産の売り手と買い手の間の仲介役として行動し、それぞれの取引で顧客に手数料を請求しつつ、価格変動による利ざやも狙うことになる。
 マサードスコット氏のような自己勘定トレーダーは顧客を持たず、代わりに銀行の資金を使って投機を行う。
 2008年の金融危機以降、規制当局は銀行の
   リスクテークを抑制する取り組み
の一環として、自己勘定取引を厳しく取り締まってきた。
 米国の預金取扱銀行は、いわゆるボルカー・ルールの下で自己勘定取引が禁止された。
 また、欧州の監督当局もBNPパリバやソシエテ・ジェネラルなどの銀行に対し、自己勘定取引部門を別資本の法人として分離するよう求めた。
 英金融行動監視機構(FCA)のデータによると、
   金利・為替取引
を専門とするマサードスコット氏は、昨年1月に野村に入社したが、それ以前は、カナダ最大の年金基金である
   カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)
の子会社や、ヘッジファンドの
   ミレニアム・マネジメント
   グラハム・キャピタル・マネジメント
で勤務していたと、リンクトインのプロフィルとFCAのデータに記載されている。
 なお、マサードスコット氏はリンクトインのプロフィルに、野村の「自己勘定取引責任者」と記していた。
 関係者によると、同じく以前グラハム・キャピタルで働いていたレオン氏は24年10月に入社し、マサードスコット氏の部下となった。
 マサードスコット氏は顧客対応を行う同僚とは別に取引を行い、同僚らのポジションにはアクセスできなかったと、関係者は語った。
 それでも野村の幹部らは、特定の取引戦略について同僚らの理解向上に同氏が寄与することを期待していたという。
 ロンドンでの自己勘定トレーディングデスク設立の取り組みは、それが続いていた間は野村がグローバル・マーケッツ事業を顧客重視に再編するという広範な戦略には反しているように映った。
 同事業は長年、カールカニス氏の言う「スケール不足の顧客基盤」をトレーダーが並外れて大きなリスクを取ることで補っていた。
 カールカニス氏はこのアプローチを転換し、「業績ボラティリティー」を抑える方針をプレゼンテーションで示した。
 野村はかつてロンドンに10人程度から成る自己勘定取引チームを持っていた。
 ただ、相場判断を誤ったためか莫大な損失を被ったため2017年に閉鎖した。
 それでも野村はグローバル・マーケッツ全体で自己勘定トレーダーの採用を続け、限定的な規模ながらも近年は収入の1%足らずを生み出していたと、関係者の1人は述べた。
   
    

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# エヌビディアのフアンCEOがTSMCを訪れウエハー供給強化を要請
2025/11/13 07:19
 台湾を訪れている人工知能(AI)半導体で世界をリードする米エヌビディア
   ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)
は8日、旺盛なAI需要が続いているとし、
   台湾積体電路製造(TSMC)
に対し半導体供給を増やすよう要請したと明らかにした。
 フアン氏は、「事業は非常に好調で、月を追うごとに力強さを増している」とTSMC本社のある新竹で記者団に述べた。
 TSMCの年次運動会に参加した同氏によると、エヌビディアのAI向けメモリー半導体を供給する韓国の
   SKハイニックス
   サムスン電子
米国の
   マイクロン・テクノロジー
はいずれもエヌビディアを支えるため「膨大な生産能力」を拡充していると続けた。
 TSMC
   魏哲家CEO
も同日、今回フアン氏からウエハー供給の増加要請を受けたと述べた。
 魏氏は同じイベントで、TSMCは今後も過去最高の売上高を毎年更新していく見通しだと社員に伝えた。
 魏氏と7日に夕食を共にしたフアン氏は8日の運動会で、エヌビディアの成功を支えたTSMCの重要な貢献に謝意を示し、「TSMCがなければ、エヌビディアもなかった」と語った。
 米クアルコムなど競合する半導体メーカーがAIアクセラレーター分野でエヌビディアの優位に挑む中で、フアン氏はTSMCの限られた供給能力を確保しようと取り組んでいる。
 魏氏は10月のアナリスト向け説明会で、TSMCの生産能力は依然として極めて逼迫しており、需給ギャップを埋めるため全力を尽くしていると明らかにしていた。
   
    

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# FRBの12月利下げ判断は雇用統計の発表が再開されても難航が必至
2025/11/12 03:57
 米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、政府機関閉鎖に伴い、主要な経済統計が得られない中で、直近の金利判断を迫られた。
 ただ、政府が再開し、データが取得可能になっても次回の判断が容易になるとは限らないと飲み方が広がっている。
 政府機関が経済統計の発表を停止して以降、7日で雇用統計の未公表が2カ月分に達する。
 たとえ政府が間もなく再開するとしても、閉鎖期間中の調査は遡及的に行われるため、
   数値の信頼性
は低下するとみられる。
 エコノミストによると、10月分の一部の雇用・物価データが一切公表されない可能性は日を追うごとに高まっている。
 インフレリスクもある中で、12月の追加利下げを正当化するほど労働市場は急速に弱まっているのかどうかを巡る議論は、FRB内で長期化する公算が大きい。
 この問題ではすでに見解が分かれている。
FRBのパウエル議長は、データ不足の中でも10月下旬の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利下げ実施で合意をまとめることに成功した。ただ、会合後の記者会見で、12月の追加利下げは確定的ではないと強調した。
 複数の政策当局者も同様の警告を発している。次回FOMC会合はまだ6週間先なのに自らの見解を示すのは異例の動きだ。
 10月の会合では、金融当局者は最新のインフレ指標を把握していたが、雇用に関する最新の報告は得られていなかった。
 仮に政府機関の閉鎖が12月9-10日の会合までに解除された場合、状況が逆転する可能性が高い。
 もっとも、パウエル議長は12月の判断について、主に労働市場の実態に焦点を当てると述べており、この点からすれば今回の状況は適切な政策判断を下す上で有利に働く可能性がある。
 夏場の雇用鈍化を受けて、9月と10月に利下げが実施された背景にも、金融政策が過度に引き締まっているとの懸念があった。
 パウエル議長は10月29日、「FOMCの一部では、いったん立ち止まり、本当に労働市場に下振れリスクがあるのかを見極める時期に来ているとの見方がある」と述べた。
 当初7日に発表される予定だった10月の雇用統計はいくつかの注意点がある。
 中でも、失業率が上昇しても、一時帰休中の連邦政府職員の影響がどの程度かが不明確で、統計の解釈が難しくなるとみられている。
 一部のエコノミストは、FRBにとって最も重要な指標とされる失業率そのものが発表されない可能性もあると指摘している。
 これは、雇用統計が毎月12日を含む週の状況を反映する仕組みであるためだ。
 労働統計局が作成する雇用統計は、非農業部門の雇用者数を算出する事業所調査と、失業率の基となる家計調査の2種類から成る。
 企業側は通常、給与データを保管しており、自らオンラインで報告することも多いため、事業所調査の実施にはそれほど支障がないとみられる。
 一方、家計調査では調査員が電話や対面で労働者本人に聞き取りを行う必要があり、特定の週の就業状況を正確に思い出してもらうのは難しいとされる。
   
    

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