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# 米国経済には恐ろしい向かい風が吹いている
2009/12/08 05:54
 バーナンキ議長(米連邦準備制度理事会 FRB)の講演(7日)

   要  件  ワシントン・エコノミック・クラブ

 米国経済が

   恐ろしい向かい風

に直面しており、脆弱な労働市場や厳しい信用状況の影響で、景気拡大のペースは

   緩やかなものになる可能性

が高いとの認識を示した。

 また、インフレ率については落ち着いた状態が続き

   低下する可能性

もあるとの認識を示した。

 なお、金融状況が全般的に改善しているにもかかわらず、多くの借り手にとって信用状況は依然厳しいものであり、労働市場については引き続き脆弱だと説明した。

 また、FRBには物価上昇を抑える手段と責任があるとした上で、インフレ率は今後低下する可能性があると述べた。

 FRBは低インフレの維持に全力を尽くしており、失業の増加と安定したインフレ期待により

    インフレは落ち着いた状態

が続く見込みであり維持することは可能だろう。なお、インフレ率は現在の水準から低下することもあり得ると述べた。

 FRBの政策は米経済を崖っぷちから復帰させたと総括した上で、景気回復が自律的なものになると確信できるまでには、なお時間がかかると指摘した。

 現時点で私が最も妥当だと考える予想は、経済成長は来年も緩やかなペースが続くというものであり、失業率の低下には十分なペースだが、われわれが望むよりもゆっくりしたものになるだろうと説明した。

 米国の7-9月(第3四半期)の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改定値は年率で前期比+2.8%となった。
 
  
 また、先週発表された11月の雇用統計によると、失業率は

   10%(前月 10.2%)

に低下したものの2桁を維持しており改善する動きは鈍い。

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