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# ポールソン財務長官の講演
2006/08/02 05:28
 ポールソン米財務長官の講演(1日)

  場 所 コロンビア大学

  要 件
    米国および世界経済にとっての挑戦と見通しについて


(発言概要)

 強い米ドルは国益だと信じており、為替はオープンな市場で経済ファンダメンタルズに沿って決定されるべきであるとの認識を再度繰り返した。

 米国の経常赤字については「縮小する過程にあるが、依然として規模は大きい」と懸念を表明した。

 また、米経済がオープンな環境にあることが肝要であり、「保護主義の主張には懸念を感じる」と発言し、海外マネーの流入が経常赤字の削減に必要であるとの見方を示唆した。

 米国経済については「06年第1四半期まで持続的な成長を達成してきた」と語り、第2Q以降は景気が減速する見通しを含んだかたちとなっている。

 社会保障制度問題の改革を先送りすれば、社会保障コストの増加や経済への影響が著しくなると懸念を表明した。

 また、米国が直面する最も大きな問題はメディケア(高齢者向け医療保険)とメディケイド(低所得者向け医療保険)、社会保障におけるコスト負担であると発言した。

 ベビー・ブーマー世代の退職時期が迫る中、社会保障コストが財政に大きな負担がかかる見通しを示した。
 
 

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