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2006/10/08 18:04
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北米では健康志向が高まり、中国は所得水準の向上が、消費拡大が顕著なことから、世界で魚の消費が拡大している。 国内水産大手業者は、この夏、米アラスカ産紅ザケの輸入商談で、ほとんど買い付けられなかった。 高値をつける欧米やアジア勢に輸入業者が買い負けることも珍しくなくなっており、日本の輸入量は減り続けて国内価格は上昇している。 そもそも海外諸国が高値でも買うのは、魚の消費が拡大しているからだ。 1人当たりの年間消費量は、高成長が続く中国が25キロで、30年前の5.3倍になった。 北米も5割近く増えて22キロ、欧州連合も25.8キロで3割増えた。 牛海綿状脳症(BSE)や鳥インフルエンザによる食肉不安から魚介類に目が向いて需要が広がり、経済発展の著しい中国も食生活のスタイル変化で消費を伸ばしている。 日本の魚消費の4割余りが輸入に頼り、燃料の高騰で国内漁船の廃船も進んでいることから国内で取り扱う水産物の総量自体が減っている。 円安・原油高のあおりを受けるのが水産物の輸入大国・日本という構図が見え始めた。 漁場と消費場所の距離が長くなり、原油高騰の影響も価格形成に大きい要素となっている。 円高に変化する要素はあるものの、流れは円安傾向になっており中国、台湾、韓国の経済情勢も好調であるうちは通貨パワーで買い漁られて向かい風となっているようだ。 PR |
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