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2010/05/16 06:11
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IMFの財源は、加盟する際に各国が払い込む クォータ と呼ばれる出資金が中心となっている。 このクォータは各加盟国の経済規模を大局的に反映しています。 生産額 (GDP) が大きく、貿易額が大きく内容が変化に富む場合は、クォータも大きくなります。 なお、世界で最大の経済規模をもつ米国は IMF において最大のクォータを有している。 クォータは定期的に見直され、総務会が必要と判断した場合には増額される。 加盟国はクォータの 25%を特別引出権 (SDR) もしくは米ドルや日本円などの主要通貨で出資することとなる。 IMF は、融資のための資金が必要な際には クォータの残額 を加盟国に求めることができ、その場合は加盟国の自国通貨による払い込みも可能となっている。 当然ながら、クォータと、全加盟国が同数有する基礎票を合わせたものによって 加盟国の議決権の比重 が決定します。 また、各加盟国が IMF から融資を受けられる金額や、SDR の割当額を決定する際にもクォータが用いられている。 なお、IMFの融資のほとんどは加盟国のクォータから支払われます。 ただし、例外としては、貧困削減・成長ファシリティに基づく融資でこの融資のための資金は IMF が管理する トラスト・ファンド と、IMF および広範囲にわたる加盟国からの資金提供によっている。 なお、必要な場合には、クォータの財源を補完するために IMFは 資金力のある複数の加盟国 から資金を借り入れることもがあります。 これまでもIMF が加盟国から大規模な融資を求められ、それに応じなければ国際通貨システムを危機に晒すことになる可能性があったため、借入を行ったケースが何度かあった。 また、IMFは他の金融機関と同様に 融資の利息と手数料 から収入を得ている。 IMF はこの収入を活用して資金調達コストを賄い、運営費を支払い、準備金を積み建てている。 IMFは収入源を多様化するため、2005年に 投資勘定 を新設した。 この勘定の資金は、SDR 建ての投資適格債券か、通貨が SDR バスケットに含まれている加盟国の有価証券に投資されている。 PR |
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