商務省の発表（10日）

　８月の貿易収支統計によると、財とサービスを合わせた貿易収支（国際収支ベース、季節調整済み）は

　　　　591億ドルの赤字（前月比　－3.5％）

であった。
　これは貿易に大きなウェートを占める石油価格の下落が寄与したためだ。

　予想中央値では590億ドルの赤字が見込まれておりほぼ同水準であった。
　また、前月の貿易赤字は613億ドルと、速報値の622億ドルから修正され好転した。

　輸入は石油下落を反映して

　　　2239億ドル（同－2.4％）

であった。これは、８月の原油平均価格がバレル当たり119.99ドルと、過去最高を記録した前月の124.66ドルから下落した影響が大きい。

　なお、輸出は1647億ドル（同－2.0％）となった。これは、中南米や石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）からの需要拡大が欧州向けの落ち込みを一部カバーしたかたちだ。

　ＧＤＰ算出に使用される８月の実質財収支は390億ドルの赤字と、2001年12 月以来の低水準となった。

　

[0回]