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# 多くの穀物市場で在庫が極めて低水準
2009/12/15 05:24
 ブルームバーグ・ニュースが輸出入業者やアナリストを対象に実施した調査

 フィリピンの輸入やインドでの不足により、コメ価格は現行の

    1トン当たり638ドル

から63%高騰し

    1038ドル

に達するとみられている。

 米農務省(USDA)のデータによると、10年の収穫を前にトウモロコシとコメの在庫は3年ぶりに減少する見通しだ。また、脱脂粉乳の価格が来年 39%上昇すると予想していることが明らかになった。
 
 国際砂糖機関(ISO)は世界の砂糖供給が09-10砂糖年度(09年10月-10年9月)に2年連続で不足すると予想している。
 USDAは砂糖在庫が1995年以来の低水準に落ち込むとみている。

 JPモルガン・チェースは砂糖価格が25%上昇すると見込んでいる。

 国連食糧農業機関(FAO)によると、世界の食料価格は11月に7%上昇し、2008年2月以降で最大の上昇率を記録した。

 食料価格は旱魃や長雨などの気象変動により、この4カ月後、過去最高値に達した。


 商品などを取り扱うコモディテイー市場への低金利資金が流入していることにより、銅先物相場は今年に入って2倍になり、原油価格は57%上昇しているものの農産物価格の上昇率はこれらを下回っている状況にあることから遅れて上昇する可能性が高い。

 第2次世界大戦以降で最悪のリセッションからの回復により中国やインドでは、人口や収入の増加を背景に食料消費が拡大食料需要の拡大が続いており、乳製品メーカーのディーン・フーズなど食料原料を購入する企業のコストが膨らんでいる。

 一方、インドやアルゼンチンでの干ばつ、フィリピンでの台風の被害の影響やバイオエタノールの生産シフトによりとうもろこしの作付け品種が大きく変更となっていることで食糧用の国本増産が足踏みとなっており、世界の飢餓人口が増加する可能性があるという。
 
 なお、国連によると、飢餓人口は現在、10億人を超えている。

 
 小麦やトウモロコシ、コメ、オートムギ、大豆のほか、飼料や食用油の価格が最高値に達したため食料価格は08年6月に過去最高水準に高騰した際には、食料不足によりハイチやフィリピンなどで約60件の暴動が発生した。 
   

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