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# ロンドン金属取引所 LME
2010/01/19 05:39
 London Metal Exchange

 1877年にロンドンに設立された銅・ニッケル・鉛・亜鉛・アルミ地金など7種類を上場している世界最大規模の非鉄金属専門の先物取引所のこと。
 当時、金属取引専用の施設を保有する

   Metal Market and Exchange Co.(MME)

が設立され、その後、1987年に設立された

   London Metal Exchange Limited


がMMEをそのまま継承する形で所有し、現在に至っている。
   
 LMEで取引される「LME価格」は、銅や亜鉛、アルミなど非鉄金属における国際指標となっており、世界のベースメタル生産者、在庫保有者、消費者、トレーダーを結びつける機関としての役割が高く、金属市場価格の提供だけでなく、ベースメタルの価格変動リスクに対するヘッジ機会の提供やベースメタルの価格変動によるトレーディング機会の提供、LME公認ブランドのベースメタル保管施設の提供などの機能も担うなど重要視されている。

 ロンドン金属取引所でメインに取引されているアルミニウムの上場は1978年、銅の取引では世界の取引所取引量の約90%を占めている。
 また、2005年にはプラスチック先物を上場している。

 取引方法は、リング取引とカーブ取引がある。
 リング取引は、LMEの立会場(リング)で午前2回、午後2回、オープン・アウトクライ(口頭やハンドシグナルで値段や枚数を提示し取引する方法)で行われ、特に午前の2回目の価格は公式価格として国際的な指標価格となる。

 また、カーブ取引は、オフィス間で電話によって行われる場外取引のことで、例えば、日本の取引時間帯に行われる取引は「東京カーブ」と呼ばれている。
   
 ロンドン金属取引所には

    LME指定倉庫

という取引対象のベースメタル等の受け入れと引渡し、保管を行う施設があり、同倉庫は、世界の43カ所以上の各地に400余り存在している。
 当然ながら、その施設での在庫変動は各地の需給を反映し、またLME価格にも反映されることとなる。
   

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