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2010/03/30 05:40
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金融政策を行ううえで、目安となる運営方式の理論の1つ スタンフォード大経済学者のジョン・B・テーラーが1992年に提唱した FFレートの適正金利 を算出するルールのこと。 FFレート=現実のインフレ率+中立実質金利2%+(現実のインフレ率-目的のインフレ率2%)÷2+(現実のGDP-潜在成長率)÷2〕という式で算出される。 この理論によると、実質GDPがトレンドを上回ったり、現実のインフレ率が目標値よりも上昇したりすると、中央銀行が短期金利の誘導目標を引き上げる。 金融政策の運営方式では、そもそもルールによるべきか裁量によるべきか、という議論がある。 フリードマンが提唱した恒常所得仮説では、ケインジアンの主張する乗数効果が一時的な変動所得が消費の増加に回らないため、その有効性が大きく損なわれるとし、中央銀行によって実施される金融政策の復権を求めたルールが有名であるが、これは無条件のルールであり、経済の状況などを考慮しないものであった。 これに対して、テイラールールは経済状態(物価と所得)に反応して金利を動かすルールを定式化しており、より現実に即した理論であるから注目された。 PR |
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