英国銀行の大手スタンダード・チャータードは、米国の景気が鈍化するなかでアジア地域の景気が加速する傾向が強まるとして、アジア通貨は来年の新興市場の上昇をリードするとの見方を示した。

　中国人民銀行の今週の発表によると、06年の同国経済成長率は10％を超す見通しとなっているものの、貿易輸出先である米国の経済は減速する見込みであることから金融当局は景気てこ入れを目指し、来年に利下げする可能性が金利先物の動きに示されている。

　米金利低下観測で投資家はほかの高利回り資産を模索するため、新興市場資産には追い風になる傾向がある。

　

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