2010/01/27 04:26
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IMFが発表した経済見通し(26日) 国際通貨基金(IMF)は2010年の世界成長率予想を昨年10月時点の3.1%から3.9%に上方修正した。 同時に、先進諸国の成長は高失業率と公的債務拡大が重しとなり、低迷するとの見通しを示した。 また、過剰生産能力を理由にインフレ圧力は多くの国・地域で低水準にとどまると予想した。 なお、当分の高止まりが見込まれる失業率がインフレ期待の抑制に寄与するとの見解も示した。 商品価格は「新興市場を中心とした世界からの需要の強さに支えられてさらに若干上昇すると予想した。 原油相場予想は今年が1バレル=76ドルと前回予想から据え置かれ、来年は82ドルと見込まれている。 世界の貿易は今年5.8%拡大し、来年は6.3%増加すると予想される。 政策当局は将来の不安定化のリスクを低減させることを視野に金融セクターの改革に大胆に取り組むことも必要だとも指摘した。 今年について策定済みの景気刺激財政政策は 100%実施するべきだ とし、景気支援政策の性急で一貫性のない引き揚げが成長へのリスクの1つだと指摘した。 先進国経済の今年の成長率予想は2.1%に上方修正した。一方、11年については2.4%成長と、昨年10月時点の2.5%から下方修正した。 米国の成長率は今年が2.7%、来年が2.4%と予想した。昨年10月時点では10年の成長率を1.5%と見積もっていた。 先進国・地域の回復は過去の標準に照らして弱く、実質生産は11年の遅い時期まで危機前の水準を回復しないだろうとした。 一方、新興市場国・地域の多くでは、主に内需を原動力として相対的に活発な活動が見られるだろうと予想した。 ユーロ圏の成長率は今年が1%、来年が1.6%と予想した。 なお、英国はそれぞれ1.3%と2.7%成長が見込まれている。 日本の今年の成長率予想は1.7%と昨年10月時点から据え置かれた。 新興市場経済の今年の成長率予想は6%と、従来予想から0.9ポイント引き上げられた。 なお、来年は6.3%成長の見込み。 中国は今年が10%成長(従来予想は9%)、インドは7.7%(従来予想は6.4%)に修正された。 PR |
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