2010/06/14 19:02
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米国議会監視委員会は米国政府による保険会社 アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) の救済策の結果、欧州の銀行は世界的な金融危機の最悪期に 最大 160億ドル(約1兆4700億円) の増資を免れたと報告書で指摘した。 先週公表された報告書によれば、投資損失引当金を減らす目的でAIGから購入したデリバティブ(金融派生商品)の規模が最も大きかった金融機関は、オランダの ABNアムロ・ホールディング とデンマークの ダンスケ銀行 で、もしも、AIGが2008年に破綻していた場合、ABNアムロは35億ドルの増資を迫られた可能性があり、ダンスケ銀では自己資本が最大21億ドル減少した恐れがあったという。 米国の連邦預金保険公社(FDIC)で銀行監察官を務め、現在はジェフリーズ・グループにアナリストとして在籍するジョナサン・ハッチャー氏は両行について それだけの規模の資本調達はほぼ絶望的だった時期 に資本市場で増資を試みる必要に迫られたことだろうと述べた。 報告書によれば、住宅ローンや社債関連証券への投資約2500億ドルがもたらしかねない損失に備えて監督当局から求められる引当金の規模を抑えるため、これら金融機関はAIGからクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を購入していた。 PR |
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