2009/01/26 18:41
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ジョン・メージャー、ジェームス・キャラハン、ハロルド・ウィルソン氏ら歴代の英首相は外為市場混乱への対処を強いられ、自国通貨ポンド問題で自らの座を脅かされてきた。 ブラウン英首相は、ポンドが23年ぶり安値まで下落しているのに、ポンド安への対応を避けてきたが、こうした行為が経済運営能力を問われ評価を落とすこととなった。 しかし、国内外での批判の高まりが、同首相に 明確な方針表明を迫る可能性 があると見られる。 メージャー元首相はポンド相場を当時の欧州各国通貨に対して一定範囲内に維持することができず、ポンド急落の結果、同国は欧州通貨制度(EMS)から離脱したため1997年の総選挙で敗れた。 また、キャラハン元首相の場合はポンド安に伴い76年、国際通貨基金(IMF)に緊急融資を要請せざるを得なくなったことがあった。 ポンドはここ1年で対ドルや対ユーロで3分の1も下落したが、ブラウン首相はポンド問題について発言をすることなく下落する流れが続いた。 英下院財務委員会のジョン・サーソ議員(自由民主党)は、短期的には、ポンド相場が注目を集めることはほとんどないが トップニュース になると、国の価値が落ち込んでいるという印象を与えるだろうと指摘した。 ポンドの対ドル相場は2007年11月には1ポンド=2.11ドルを上回っていたが、英経済が昨年下期(7-12月)にリセッションに陥ったことが確認されたことを受け、今月23日には85年以来の最低水準となる同1.35ドルを付け、通貨の価値が大きく損なわれた。 また、対ユーロでは1ユーロ=94ペンス弱となり、07年1月当時の同65ペンスから下落している。 PR |
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