2011/02/19 05:17
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パリで開催されている20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行会議では 世界経済の不均衡 を把握する参考指針をめぐって見解が二分している。 先進国では国の間の収入の流れを示す 経常収支 を指標に盛り込むことを目指している。 一方、中国やロシアなど新興国はこれに抵抗する姿勢を示している。 → ranking サルコジ大統領(フランス)は、エリゼ宮(大統領府)でのスピーチで 他国が固執する越えてはならない一線 を無視する権利はわれわれにはないとした上で、それぞれの越えてはならない一線を考慮しながらも 一層の協調を目指す必要 があると述べた。 フレアティ財務相(カナダ)はパリで記者団に対し 公的債務 貯蓄率 を指標に採用することではおおむね合意しているようだとした。 一方、経常収支を盛り込むことについては意見の違いが続いていると指摘した。 また、この件については中国が 独自の見解 を持っていると続けた。→ ranking われわれは合意を目指すべきだ」とし 非常に重要な最初の一歩だ と語った。 ラガルド財務相(フランス)が20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行会議向けに提示した指標には 公的債務 財政赤字 に加え 外貨準備の規模 貯蓄率 成長格差 など が含まれる。→ ranking ただ、新興国などでは欧米が先に産業革命等を成功させたことにより安価な製品を大量に生産し、販売先の確保と原料の入手という両面から戦略的に植民地を拡大してきた歴史があり、中国ではアヘン戦争、インドではセポイの乱などで自国の経済システムが破壊され大きく遅れを取り貧困化していったという歴史観があり、単に取られたものが還流しているという考え方もあり、欧米との意識の差はなかなか埋まらない見込みだ。 日本も本来であれば江戸時代の金と銀の交換レートが意図的に不合理な基準で行われていたということを考えれば、単に貿易黒字だといっても金を基準に考えれば当時の経済的な国力が回復しているともいえないが... PR |
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