ゼーリック総裁(世界銀行)は、14日、ジョージ・ワシントン大学で講演し、ユーロ圏の
債務危機拡大の恐れが広がる中で、域内の政策当局者は
ユーロ堅持の方針に従って行動できていないとの認識を示した。
ユーロ圏各国が通貨統合を機能させるような
財政統合や競争力のない
重債務国にもたらす影響に向き合わずに、通貨統合を唱えるのは無責任だと指摘、今や、全ての国が責任ある利害関係者でなければならないと続けた。
また、米国は給付金制度での支出が持続不可能なペースで拡大していることや成長を促進するための税制の必要性、行き詰まっている貿易政策など
基本的な問題
についての対応が不十分だと批判した。
日米欧の当局者は
自らの経済モデルの変更を拒んでおり、そうした態度が
世界経済の足を引っ張る恐れがあると指摘した。
当局者は困難な決定を先延ばしにし過ぎたと述べた。
また、 中国については、相互依存の状況にある世界経済において
責任ある利害関係者になる必要があり、責任ある貿易パートナーになってもらいたいと説明した。
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ひとこと 日米欧、中国の利害関係をゼロサム経済で考えた場合には矛盾がある。相互依存であり、ある程度の妥協点を模索動きになるのは致し方ない。
国内経済を回復させる方向と為替政策とは同じ力の向きであるが、各国相互間においては利益の移動につながり矛盾が生じる。
バーター取引であれば理想となるかもしれないが、利益率や嗜好品等を考えれば矛盾が膨らむ。
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