2014/04/16 18:53
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ヴィッカース (Vickers) 英国の重工業メーカー 1828年から1999年まで(名称は2003年まで、傍流は2004年まで)存続した。 1828年、粉屋の エドワード・ヴィッカース (Edward Vickers) とその義父ジョージ・ネイラー (George Naylor) が ネイラー・ヴィッカース&カンパニー (Naylor Vickers and Company) を創業したことから始まった。 1867年、会社は株式会社化して ヴィッカース・サンズ&カンパニー (Vickers, Sons & Company) に社名を変更した 1897年、造船会社バロー・シッピング (Barrow Shipbuilding Company) とその子会社の武器製造会社 マキシム・ノーデンフェルト (Maxim Nordenfelt Guns and Ammunition Company) を買収・吸収合併して ヴィッカース・サンズ&マキシム (Vickers, Sons & Maxim) となった。 1911年、会社はヴィッカース・リミテッド (Vickers Limited) と名を変え航空機部門を設立し、航空機製造に乗り出した。 1919年、重電会社の ブリティッシュ・ウェスチングハウス (British Westinghouse) を買収し メトロポリタン・ヴィッカース (Metropolitan Vickers Electrical Company) とした。 1927年、アームストロング・ホイットワース (Armstrong Whitworth) と合併し、ヴィッカース・アームストロング・リミテッド (Vickers-Armstrongs, Ltd) となった。 1928年、航空機メーカーのスーパーマリン (Supermarine) を買収し傘下に加えた。 1960年、イギリス政府の政策により、航空機部門が他の数社と合併し ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション (BAC) となった。 1963年から、ロンドン ウェストミンスター ミルバンクに建設した 「ヴィッカース・タワー」 (Vickers Tower) に本社を置いた。 なお、このビルは現在は「ミルバンク・タワー」(Millbank Tower) と呼ばれている。 1963年にはスーパーマリンが操業を終え、1965年には ヴィッカースは航空機産業から撤退した。 1977年、造船部門と製鉄部門が国有化され ヴィッカース・アームストロング はヴィッカースplc (Vickers plc) と社名を変えた。 造船部門の子会社ヴィッカース造船技術社 (Vickers Shipbuilding and Engineering; VSEL) が、Aircraft and Shipbuilding Industries Act 1977 により国有化された。 VSELはその後も社名を保っていたが、1995年に ゼネラル・エレクトリック・カンパニー (General Electric Company plc; GEC) が買収し系列の マルコーニ電子システム (Marconi Electronic Systems; MES) の一部となった。 製鉄部門は、国有化されてブリティッシュ・スチール (British Steel) の一部となった。 1986年、銃器メーカーのロイヤル・オードナンス・ファクトリー (Royal Ordnance Factory; ROF) を買収し、ヴィカース・ディフェンス・システムズ (Vickers Defence Systems) とした。 1999年、ヴィッカースは ロールス・ロイス plc に買収されたのち、2002年、ヴィッカースの兵器部門がアルヴィス plc に売却 アルヴィス・ヴィッカース (Alvis Vickers) となった。 2003年、ロールス・ロイス傘下のヴィッカース plc は ヴィンターズ plc (Vinters plc) に名を変えた。 子会社も同様に変更したことにより、ロールス・ロイス・グループからヴィッカースの名は消えた。 2004年、アルヴィス・ヴィッカースがアルヴィスごとジェネラル・ダイナミクスに買収され、さらにBAEシステムズに買収された。 同年、BAEシステムズは子会社 BAE Systems RO Defence とアルヴィス・ヴィッカースを合併させ新会社BAEシステムズ・ランド・システムズ (BAE Systems Land Systems; BAE LS) を設立した。 これにより、ヴィッカースの名は完全に消滅した。 PR |
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