日本花き卸売市場協会は病院への生花持ち込みに関するアンケートは、全国の124市場を対象に今春実施した。
このアンケートによると、感染症の予防などを理由に
見舞い用の生花
の院内への持ち込みを禁じる病院が各地で相次おり、消費回復への取り組みとして感染症対策を踏まえた花の需要回復が求められているという。
院内感染を回避するために、院内で店を開いていた生花店が撤退を余儀なくされたケースもあるとのこと。
花には人の心を癒やすメンタル的な効果もあるといわれている。
こうした事態を重く見た花き卸側は、生花店での実態把握や改善策の検討を始めた。
札幌や東京、阪神、九州などの中核的な市場を含む25市場の仲卸や小売店558件からアンケートの回答があった。
そのうち、病院に生花の持ち込みを拒否された。もしくは購入者からそのような話を聞いたことがあるか」との質問に対しては、回答の6割に上る343件が「ある」と回答した。
また、病院内で花店の経営ができなくなった話を聞いたことがあるとの答えは108件に上った。
ひとこと
院内感染で患者への被害が出ている現状を考えれば、対策の一つとしては有効なのかもしれない。
生花の管理で院内感染を引き起こすよう原因がなければ問題がないとも考えるが、花粉等が院内を浮遊することで呼吸器系患者に影響を与えたり、薬剤への付着等で薬の効きが悪くなったり、患者の回復を阻害することになれば問題だろう。
ただ、見舞い客の衣服や履物に付着して持ち込まれるケースもあるため対応には苦慮することになるだろう。
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