2018/07/16 06:02
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フィンランドのヘルシンキで16日に開催されるトランプ米大統領とプーチン大統領の初の米露首脳会談では、ロシアが果実をより多く手に入れるとの見方が強い。 米国内のトランプ大統領に批判的な流れが強まっており、米国の同盟国からは、プーチン氏が望み通りの結果を得るのではないかと懸念する声が多く聞かれる。 米露両国政府関係者によれば、両国間の 全ての主要な問題 について対話する見通し。 対話の中にはロシアの2016年米大統領選挙への介入疑惑、ウクライナとシリアへの侵攻、北大西洋条約機構(NATO)加盟国への軍事的威嚇、米国の対ロシア経済制裁などが含まれる。 米国ではトランプ氏の当選を助けるため同氏陣営とロシア当局が共謀した疑いを巡り米国で捜査が続いている。 こうした状況の中でトランプ氏と1対1で会うことは、立ち位置が有利に働くプーチン氏にとっては既に勝利という。 一方、トランプ氏にとって米露会談のメリットは明確になっていないため、一部の米議員や外交専門家を不安にさせている。 米国議会上院のフレーク議員(共和、アリゾナ州)は12日、議会演説で「プーチン氏の脅威の性質をホワイトハウスがあまり分かっていないとすれば、米ロ首脳会談はこれ以上ないほど不安だ」と発言し、トランプ氏がプーチン氏に示している「称賛」は「受け入れがたい」と主張した。 また、アリゾナ州選出のマケイン上院議員(共和)は、トランプ氏は「プーチン氏に対して強く、断固とした姿勢をとれることを示す必要がある」と指摘した。 こうした指摘に対し、トランプ氏は12日、プーチン氏に 一連の要求を突きつけることはない と示唆しており、ロシアからの選挙関連のスクープが出ることを恐れる状況にあるとも見える。 ブリュッセルでのNATO首脳会議後の記者会見で「会談にはあまり多くを期待せずに臨む」とし、「シリアについて聞きたいし、もちろんメディアが好きな介入疑惑についても聞く。これについてもう1度尋ねるが、他のことについても話す。ウクライナ問題も議論する」と語った。 PR |
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