2019/02/15 03:00
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今月27~28日に開かれる2回目の米朝首脳会談の場所が、ベトナムの首都ハノイに決まった。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がベトナムを 国賓訪問 する可能性が高まったという観測が出ている。 金委員長のベトナム国賓訪問が実現した場合、米朝首脳会談と共に、北朝鮮のもう一つの 外交イベント が繰り広げられることになる。 2回目の米朝首脳会談を契機に、金委員長のベトナム国賓訪問が推進されているという観測がある。 これまでも外信を通じて繰り返し流れていたものだが、北朝鮮が2回目の米朝首脳会談場所として、当初から休養地のダナンより首都のハノイを好んだのも、これを念頭に置いたためという分析も出ている。 国賓訪問は、最高の首脳外交形式であり、外国の首脳を国賓として招請した国は 公式訪問 実務訪問 とは比較にならない最上の優遇と儀式を施すことになる。 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は昨年3月、三日間の日程でベトナムを国賓訪問した。 今回、金委員長の国賓訪問が実現すれば、ベトナムは1年間に南北首脳をそろって国賓として招いた国となる。 金委員長のベトナム国賓訪問が実現すれば、権力を手にいれてから初めてとなる。 金委員長は今まで4回も中国を訪問してきたが、すべて非公式または公式訪問に終わっており、国賓訪問ではない。 ベトナムとしては、2回目の米朝首脳会談開催に劣らず、金委員長の国賓訪問自体が外交的成果になる。 金委員長のベトナム国賓訪問が実現した場合、米朝首脳会談の前に開くか、後に続くかは今のところ不明だ。 米朝首脳会談の前ならば、早目にハノイに到着する必要がある。 金委員長は昨年、初の米朝首脳会談の時は、二日前にシンガポールに到着している。 ただ、リー・シェンロン首相と会ったものの国賓訪問ではなかった。 金委員長が米国からの権力の保障の裏付けを得るためにも米朝首脳会談に集中することが最重要であり、この会談の後になる可能性が高い。 金委員長のハノイ訪問は、北朝鮮の最高指導者としては3番目となる。 金日成(キム・イルソン)主席が1958年11月と1964年10月にハノイを訪問し ホーチミン主席 と会談したことがある。 ひとこと 中国とベトナムの紛争の歴史を考えれば、北朝鮮の位置は中国の背後にあり戦略的にも重要となる。 パワーバランスで地政学的な価値の変化が大きくなるため、日本企業の東南アジアや中央アジアへの進出は経済の発展を促し、中国国内にいる少数民族への影響力が高まり、中国の軍事的脅威の間接的な対応手段にもつながる。 PR |
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